恵比寿映像祭2026が描く映像とアートの新潮流

2026年2月6日から23日まで、東京の恵比寿にて「恵比寿映像祭2026」が開催されます。本祭は東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団東京都写真美術館、日本経済新聞社が主催し、エイベックス・クリエイター・エージェンシーが事務局を担当。このフェスティバルは、映像文化とアートを幅広く紹介する場として、世界中から多様なアーティストやクリエイターが集結します。

総合テーマ「あなたの音に｜日花聲音」

今回は「あなたの音に｜日花聲音｜Polyphonic Voices Bathed in Sunlight」をテーマに掲げています。このテーマはメインキュレーターの邱于瑄（チィウ・ユーシュェン）が台湾語を基にし、多様な声と光が交差する様を表現します。東京都写真美術館を中心に、写真、映像、サウンド、パフォーマンスなどが展開され、多様な文化が集い響き合う空間を創造します。

多彩なプログラム

恵比寿映像祭2026では、以下のプログラムが予定されています。

1. メイン展示プログラム: 様々なメディアを介し「声」「環境」「記憶」「誤読」をテーマにした展示を展開。地下1階では“移動”をテーマにしたサウンドスケープが広がり、2階では「ズレ」や「誤解」にまつわる表現の可能性を探求します。

2. コミッション・プロジェクト: 国内アーティストを対象にした新たな映像作品を展示。特別賞を受賞した小森はるかの作品も見逃せません。

3. オフサイト展示: 恵比寿ガーデンプレイスなど公共スペースでの展示が行われ、都市空間でのアート体験を提供します。

4. 上映プログラム: 国内外の多様な映像作品を特別にセレクトし、上映後には監督やゲストとのトークセッションも実施。

5. シンポジウム & トークセッション: 国内外の専門家を迎えたディスカッションの場を設け、映像文化の未来について考えます。

6. コレクション特別公開: 東京都の所蔵品をテーマに沿って展示し、映像表現の豊かさに触れる機会を提供。

7. アクセシビリティの向上: 誰もが楽しめるよう、手話通訳や鑑賞サポートを充実させ、多様な観客のニーズに応えます。

アートを通じた新たな交流の可能性

恵比寿映像祭2026は、アートを通じて異なる声や文化が交差し、響き合う新たな体験を提供することを目指しています。この国際的なフェスティバルは、映像芸術の未来に向けた貴重な場となるでしょう。来場者自身の柔らかな思索を深め、視覚と聴覚が織り成すポリフォニックな響きを楽しんでください。特に、台湾語が登場するテーマは、映像祭が目指す多様性を象徴的に示しています。