自然の魅力とその裏に潜む危険
山岳登山は大自然の中で行う非常に魅力的な活動ですが、その一方で危険と隣り合わせです。特に、遭難や滑落といった事故は季節を問わず多発しており、一瞬の不注意が命取りになることもあります。そんな危険な状況から自分自身を守るために、しっかりとした知識と技術が必要です。そこで登場したのが、山岳救助の指南書『図解山岳救助技術確保的根拠から救助技術まで』です。この本は登山者が安全に活動するための技術を網羅しています。
著者の山本一夫氏のプロフィール
本書の著者である山本一夫氏は、日本山岳ガイド協会認定の国際ガイドであり、同協会の顧問、さらには日本山岳レスキュー協会の会長を務めています。そのキャリアは非常に豊富で、1969年にはアメリカのデナリウエスタンリブの第2登を果たし、1971年には冬季エギ―ユドミディ南壁を制覇。1984年にはネパールのガウリサンカール南峰の東陵初登、さらには1992年には中国のナムチャバルワ(7782m)の初登も達成しています。山岳ガイドとしての経験は言うまでもなく、その信頼性は高いものがあります。
本書の内容と特徴
『図解山岳救助技術』は、主にロープの結び方や救助用具の使用法、状況に応じた搬送法など、具体的な技術に焦点を当てて説明しています。特に注目すべきは、登山者がすでに習得している基礎的な技術を持つ自然・山岳愛好家に向け、「枝葉的な技術」をそぎ落とし、最小限の資機材での救助方法に特化している点です。この本を通じて、いざという時にどう行動すべきか、どんな技術を用いるべきかを学ぶことができます。さらに、図解が豊富でわかりやすく、実際にその場面において役立つ技術が視覚的に理解できる構成になっています。
価格と発売日
この貴重な知識を手に入れるべく、2025年4月25日に発売される予定で、価格は1,870円(税込)です。本書は並製で、92ページの内容で構成されています。ISBNは978-4-8083-1113-1です。
まとめ
「自分の身の安全は自分で守る」という理念に基づいて、この書籍は山岳愛好家にとって必携の一冊と言えるでしょう。救助に関する基本的な技術を確認し、さらにそれを実践できるようになるために、この本を一度手に取ってみてはいかがでしょうか。詳細や注文に関しては、東京新聞出版部に問い合わせ可能です。電話は03-6910-2527、またはメールはsyuppan@tokyo-np.co.jpでも問い合わせを受け付けています。これからの登山シーズンに向けて、万全の準備を整えましょう!