Z世代が挑む！何もしないを競うTOKYOぼーっとする大会開催

現代社会に生きる私たちは、常に情報に囲まれ、急かされながら日々を過ごしています。そんな中、2023年11月、渋谷で新たな試み「第3回TOKYOぼーっとする大会」が開催されます。この大会は、一体どのようなものなのか、そしてどうして今必要とされているのかを探ってみましょう。

1. ぼーっとする大会の概要

「ぼーっとする大会」は、2014年に韓国で始まったユニークな競技イベントです。これまでに、香港、台北、オランダなど、世界7カ国で開催されてきました。今年、日本で初めて開かれるこの大会は「何もしない」という行為を通して、自分と向き合う時間を提供します。 90分間、参加者はただ静かに、自分の内側に焦点を当てることが求められます。スマートフォンを手に取ったり、笑ったりすると減点となり、参加者はどれだけ自然に「何もしない」状態を維持できるかを競います。

2. 競技の詳細

競技は、まず90分間何もせずに過ごすという非常にシンプルなもの。しかし、そのシンプルさが逆に難しさを引き立たせています。観客は、その競技を見守ることで、自分の生活における「余白」の重要性を体感します。

競技中の評価は、観客からの芸術点と、心拍数による技術点で決まります。観客投票では、静かに「ぼーっとする」姿が視覚的に表現されることが求められます。そして心拍数は、15分ごとに計測し、その変化で「平穏さ」が評価されるのです。

3. 開催の背景

大会の開催日が定められたのは2025年11月3日。会場は渋谷区のMIYASHITA PARKで、150名のZ世代が参加する予定です。大会のテーマは『情報に左右される時代に、“何もしない”という選択が自分らしさを取り戻す鍵となる』となっています。このメッセージは、現代人にとっての重要な意義を持っています。

4. Z世代の特別な参加者たち

特に注目すべきは、今大会が10代・20代のZ世代のみを対象としている点です。情報に最も振り回されがちな彼らが、「ぼーっとする」ことの価値を実感し、その体験をSNSで発信することで、社会全体に「余白」の重要性を再認識させる狙いがあります。

5. 主催者の想い

大会を主宰する株式会社VISのCEOである古井敬人氏は、「『何もしない』という行為を現代社会にとって必要な文化にしたい」と語っています。彼にとって、ぼーっとすることは怠ける行為ではなく、思考をリセットし、心を整えるための重要な時間なのです。この大会を通じて、Z世代から社会全体に、心の余白を持つことの大切さを伝えていきたいとのことです。

6. ぼーっとNightの実施

大会終了後には、MIYASHITA PARKの芝生エリアにて、文化庁認可のイベント「ONE WORLD」とのコラボ企画『ぼーっとNight』が初開催されます。幻想的なプロジェクションマッピングが芝生に投影され、渋谷の夜空の下、静寂に包まれた特別なひとときを楽しめます。このプログラムは、参加者に「情報を遮断し、感覚を取り戻す夜」を提供することを目的としています。

まとめ

「第3回TOKYOぼーっとする大会」は、単なる競技イベントではなく、現代社会が抱える情報過多やストレスをリセットするための貴重な時間を提供します。Z世代が自分の内側と向き合うことで、社会全体の幸福度を高めるきっかけとなることを期待しています。このユニークな挑戦がどのような影響をもたらすのか、今から楽しみです。