発達障害の理解を深める新書『発達障害の解剖図鑑』が登場！

発達障害を新たな視点から理解する書籍が登場

近年、発達障害に対する理解が大きく変わりつつあります。特に「発達障害」という呼称は、2022年に「神経発達症群」と名称が変更されました。また、ASD（自閉症スペクトラム障害）は「自閉症スペクトラム症」に、ADHD（注意欠陥多動性障害）は「注意欠如多動症」に改名され、これにより発達障害は「障害」という固定観念から、より多様で変化する「症状」に焦点を当てるようになりました。

こうした背景の中、三田晃史氏による新著『発達障害の解剖図鑑』が2026年1月8日に発売されます。この本では、発達障害の特性を60の症状に細分化し、それぞれの特徴や理解の仕方、接し方について解説していきます。

発達障害の多様性

発達障害には、ASDやADHD、そしてHSP（ハイセンシティブパーソン）といったさまざまな気質が存在し、これらは高い確率で共存することが知られています。実際の生活の中では、自分がどの疾病名に当てはまるかを気にするあまり、自己理解を深められないことが多いのです。この本は、病名を超えた自分自身の個性を見つめ直す手助けをします。

60の症状から理解を深める

『発達障害の解剖図鑑』は、従来の「障害」という枠組みを越え、症状に着目した内容になっています。具体的には、発達障害が引き起こす様々な特性を60の観点から分析し、それぞれの特性に沿った「マイルール」の構築を提案しています。たとえば、頑固なこだわりや衝動的な行動は、発達障害のある人にとっては悩みの種ですが、その特性を理解し、受け入れることで自分なりの生き方を見つける道が開かれるのです。

1コマ漫画でわかりやすく

本書の魅力の一つは、特性について直感的に理解できるように工夫された1コマ漫画です。漫画を通じて、発達障害の特性やそれに対する接し方を楽しく学ぶことができるため、一般読者にも親しみやすい内容となっています。

著者の経歴

著者である三田晃史氏は、精神科医として長年の経験を有し、多くの子どもたちの心の健康をサポートしています。大学病院での診療やミャンマーでの活動を経て、現在は大阪の心療内科にて院長を務めています。これまでにもいくつかの著書を出版しており、子どもの自立と成長を支えるための活動にも力を入れています。

最後に

『発達障害の解剖図鑑』は、発達障害やグレーゾーンにある人々が抱える問題に対する新しい理解と具体的な解決策を示す一冊です。発達障害に対する理解を深め、自分らしく生きるための手助けをしてくれるこの本は、是非手に取ってみてほしい一冊です。定価は1,760円（税込）。発売日以降、書店やオンラインで購入可能です。