採用マーケティングを学ぶ新書『採用マーケティングの教科書』が刊行

労働人口減少に立ち向かうための一冊

2025年8月29日、株式会社クロスメディア・パブリッシングから新たに刊行される『採用マーケティングの教科書』が話題です。本書は、急速に進む労働人口の減少や多様化する働き方、そして高度化する採用手法に対抗するための実用的なガイドを提供しています。著者は株式会社ダトラの代表取締役社長、草深悠介氏。本書では、彼がこれまで培ってきた採用マーケティングのノウハウが余すことなく公開されており、その内容は企業の人材獲得活動に直結します。

日本の採用市場の現状

近年、日本の労働市場は劇的に変化しています。生産年齢人口が減少し、人材を確保することがますます難しくなっています。このような状況下では、従来の「募集をかけて応じるのを待つ」受動的な手法では、望む人材を確保することは困難です。本書では、採用市場の状況を「労働人口の減少」「働き方の多様化」「採用の高度化」という3つの変化に整理しています。こうした変化を踏まえることで、企業は求職者を「お客様」と捉え、自社を「求職者にとっての魅力的な商品」と位置づけることの重要性が強調されています。

６つのSTEPによる再現性ある採用メソッド

本書の具体的な手法は、「6つのSTEP」に整理されています。このプロセスは、企業が自社に最適な人材を見つけるための効率的な道筋を示します。

1. 採用計画を立てる －目標を明確に。
2. 3C分析で訴求ポイントを定める －競合、顧客、企業を分析。
3. 最適なメディア・手法を選定する －どのチャネルが最も効果的か。
4. コンテンツを作成する －魅力的な求人情報を発信。
5. 面談工程を仕組み化する －効率的な面接プロセスの構築。
6. 採用要件を見直しPDCAサイクルを回す －結果を基に改善を行う。

特に、マーケティングのフレームワークである「3C分析」をいかに採用活動に応用するかについては、多くの企業にとって新たな視点を提供します。さらに、構造化面談の具体的な手法や、求人票作成における重要なポイントについても詳しく解説されており、即実行可能なノウハウが満載です。

成功事例と実践的なQ&Aが充実

本書は、理論だけでなく、企業が実際に成功した事例も豊富に収録しています。たとえば、外食チェーンのセントラルホールディングス株式会社では、採用マーケティングを導入することでわずか3カ月で安定した人材確保を実現しました。株式会社FREE BRAINは、4年間で5,000人の登録者を得るという具体的な成果を上げています。また、「採用サイト作成で注意すべきこと」「時給を上げれば応募は増加するのか」といった現場特有の疑問をQ&A形式で解消しており、実践的な解決策を提供しています。

この本が必要な読者

『採用マーケティングの教科書』は以下のような方々に最適です。

- 採用活動に苦戦している中小企業の経営者や人事担当者
- 人材紹介に依存せず、自社主導で採用成功を目指したい企業
- 応募が来るが、実際の採用につながらない企業
- 採用コストを抑えながら、より効率的に人材を獲得したい企業

書籍の構成

本書は以下の項目で構成されています。

- はじめに
- 企業の採用責任者が認識すべき「3つの変化」
- 採用マーケティングの定義と重要な仕組みづくり
- 採用マーケティングの「6STEP」
- 採用成功事例
- よくある採用のQ&A

著者紹介

草深悠介は、株式会社ダトラの代表取締役社長であり、長年の経験を通じて採用マーケティングを追求してきました。オーストラリアでの広告営業を経て、日本のリクルートグループでキャリアをスタート。その後、複数の企業での経営やネットマーケティングの経験を活かし、自らの会社を立ち上げました。社会課題の解決を目指し、新たなサービスの開発に日々取り組んでいます。