株式会社日経BPが、スタートアップデータベース事業を展開するZuva株式会社との資本・業務提携に合意しました。この提携により、日経BPはZuvaの株式14.3%を保有し、技術分野に特化したスタートアップ情報を融合した新しい情報サービスを2026年夏にβ版として提供する予定です。
この新情報サービスは、企業の研究開発(R&D)部門向けに設計されており、技術戦略の立案や協業先の調査、さらには競合企業分析が可能な総合データベースとダッシュボードを兼ね備えています。具体的には、次世代の影響を与える技術やその参入企業、自社の強みを活かせる業者、技術的な優位性を素早く分析することができるようになります。
日経BPの強力な専門コンテンツと、Zuvaが保有する167万社に及ぶスタートアップ投資データを統合することで、R&D分野の動向を迅速に把握することが可能となります。また、サービス開始後もプレスリリースや特許情報、論文といったディープテックやエマージングテックの関連情報を段階的に充実させる計画が進行中です。これにより、ユーザーはより詳細で深い技術分析が可能になり、競争力を高めることが期待されます。
なお、日経BPとZuvaはすでに共同で開発した「テクノロジー未来投資指数」を2025年に発表しています。この指数は、スタートアップ企業の資金調達動向を元に成長が見込める技術を指標化したもので、資金流入のトレンドや調達ラウンドの回数による成熟度を算出し、この2つを組み合わせて形成されました。新技術の投資戦略を策定する上で非常に役立つ情報となっています。この指数は四半期ごとにアップデートされ、常に最新の状況を反映しています。
日経BPとZuvaの提携は、技術情報を必要とする企業にとって、革新的なサービスの提供を意味しています。両社の連携によって、国内外でのスタートアップ情報を最大限に活用し、企業の技術戦略の向上に寄与することが期待されています。2026年夏のβ版提供に向けて、多くの期待が寄せられていますので、ぜひこの動向に注目していきたいですね。
日経BP(https://www.nikkeibp.co.jp/)は幅広い分野で先端情報を提供する出版社であり、特に「日経クロステック」ではITや自動車、電子・機械などの分野に焦点を当てた専門コンテンツを展開しています。一方、Zuva(https://zuva.io/)はスタートアップ投資データを扱う企業で、特にディープテックやエマージングテックに強みを持っています。両社の協力が新たな市場動向を生み出すことを期待したいです。