アオウミガメの命をつなぐ壮大な旅
株式会社文一総合出版が、自然と生き物のつながりを描いた写真絵本「命のつながり」シリーズの第10弾『小笠原諸島・父島アオウミガメの帰る島』を2026年6月1日に発刊しました。本書は、約1000キロ離れた小笠原諸島を舞台に、アオウミガメの命の旅を追った写真絵本です。フカした子ガメは広大な海に旅立ち、40年後に再び故郷へ戻りますが、帰還できるのはわずか0.2〜0.3%とされています。
アオウミガメと多様な海の命とのつながり
この絵本では、アオウミガメの生態に加えて、小笠原の海で暮らすイルカやクジラ、魚たちといった多様な命との関係を描いています。また、護岸工事や漂着ゴミが海の生き物に及ぼす影響にも焦点を当てており、人間の生活がアオウミガメに与える影響や海洋環境の課題についての理解を深め、環境保全への意識を育む一冊となっています。
巻末にはわかりやすいQ&A
巻末にはQ&Aセクションがあり、アオウミガメの生態や人間社会が海に与える影響について、簡潔に解説されています。
著者の体験談
著者の南俊夫さんは、28歳の時にスキューバダイビングガイドになるべく小笠原諸島の父島に移住しました。それ以来、写真を通じてアオウミガメの姿を追い求め続けてきた彼の思いは、絵本にも色濃く表れています。彼は「満月の夜に砂浜で産卵を見守ったこともあります」と語り、アオウミガメの生態をフィーチャーした作品になるよう努力してきた経緯を話します。
アオウミガメと街の関わり
大村海岸では小笠原海洋センターのスタッフがアオウミガメを見守り、観光客と共にその産卵を観察する場面もあり、家族や地域にとって身近な存在としてアオウミガメが愛されています。アオウミガメが成長し、再び故郷に戻るまでにかかる40年という長い時間が、南さんの移住生活と重なる点も魅力的です。南さんは「もし皆さんがアオウミガメに出会うことがあれば、その歴史を感じながら見守ってほしい」とメッセージを送り、アオウミガメの生息環境を大切にする重要性を伝えています。
書籍概要
『小笠原諸島・父島アオウミガメの帰る島』は、文一総合出版から発行され、定価2640円で好評発売中。B5サイズで48ページの上製本となっており、電子版も用意されています。さらに、全国の書店やWEB書店、Amazonや楽天ブックスでも購入可能です。
本作を通じて、読者がアオウミガメやその環境についての深い理解を得ることができることを願っています。これからも「命のつながり」シリーズの作品が、自然の大切さを伝えるきっかけとなることを期待しています。