日本の鉄道写真界の巨匠、広田尚敬の写真展
2023年12月1日、小学館本社ビルにて開催された「『鉄道写真 広田尚敬』刊行記念写真展」が多くの来場者を迎え、好評を博しています。もともとは12月19日までの予定でしたが、嬉しいことにその開催期間が2026年1月30日(金)まで延長されることとなりました。この冬休みの期間中、是非とも足を運びたいイベントです。
会場情報
写真展は、平日9:00から17:30まで開かれていますが、特定の日時には注意が必要です。特に、12月26日は15時までの短縮営業、そして12月27日から1月4日および土日、1月12日の祝日は休業となりますので、お越しの際は事前に確認しておきましょう。写真展の会場は、小学館本社ビルの1F展示室(東京都千代田区一ツ橋2-3-1)で、地下鉄神保町駅のA8出口から直結しています。
展示内容
今回の写真展では、日本を代表する鉄道写真家である広田尚敬さんの新著『鉄道写真 広田尚敬』に収録された、選りすぐりの未発表作品を含む約400点が展示されています。広田さんは、鉄道ファンや写真家たちから「レジェンド」「神様」と敬われており、1960年以降フリーランスとして活動してきました。彼が1968年に日本初となる本格的な鉄道写真展を開いたことでも知られています。
名作の数々
展示される作品には、蒸気機関車が迫力満点に走行する姿や、家畜を運ぶ貨車、屋久島の森林軌道、そして北海道の馬車軌道など、非常に貴重な作品が含まれています。一部の作品は大パネルに拡大されており、訪れた人々は広田さんの情熱と独自の視点で捉えた「昭和の鉄道」景色を楽しむことができます。
広田尚敬について
広田尚敬さんは1935年に東京で生まれ、小さい頃から鉄道に強い興味を抱き、中央大学を卒業後、1960年にフリーランスの道を選びました。彼はこれまでに200冊以上の著書を出しており、内容は絵本から図鑑まで多岐にわたります。1970年代のSLブーム、1980年代のブルートレインブームを牽引したことでも知られ、1988年には日本鉄道写真作家協会の初代会長に就任しました。最近では、撮影マナーの向上や子供たちへの写真教育に取り組んでいます。
おわりに
広田さんの作品は、ただの写真という枠を超え、当時の社会や人々の暮らしも感じさせるものです。この冬、ぜひ彼の写真展を訪れ、日本の鉄道写真の歴史とその背景にある物語を体感してください。貴重な歴史的作品を通じて、鉄道の魅力を再認識する貴重な機会となることでしょう。