磯田道史が切り拓く日本の歴史と陰陽師の謎
2023年10月29日(水)、BS日テレが放送する「磯田道史の歴史をゆく」では、日本の歴史を裏から支えてきた陰陽師について深く掘り下げられています。この歴史番組は、日本を代表する歴史学者・磯田道史教授が、自らのユニークな視点を持参し、歴史の真実やロマンを解き明かす内容になっています。
陰陽師の役割と歴史的背景
陰陽師と言えば、日本の古典や伝説に登場する神秘的な存在であり、多くの人々にとってその姿はロマンに満ちています。しかし、その実態は意外に知られていません。安倍晴明や他の陰陽師たちがどのように日本の未来を導いたのかを探ることは、歴史を理解する上で重要なポイントです。今回の放送では、京都を舞台に古文書や史料を通じて、彼らの実態を探求します。
安倍晴明の野心と策略
番組の中でも特に注目すべきは、700年前の古文書です。この文書には、天皇を守る「第四の神器」とも言われる霊剣を作ったとして、安倍晴明の名が記録されています。磯田氏はこの文書が語る「自己プロデュース戦略」を読み解き、晴明がどのようにしてライバル勢力・賀茂家との熾烈な競争を勝ち抜いていったのかを明らかにします。
伊達政宗の恐れと禁断の文書
さらに、伊達政宗が陰陽師に依頼した禁断の文書にも注目。彼は慶長20年に、徳川家康と秀忠が自分に悪意を抱かないように願った記録を残しています。磯田氏はこの手紙を基に、戦国時代における政宗の恐れや策略を浮き彫りにします。「こんなの公表できないですよね」と驚愕する内容から、政宗がどれほど慎重に自らの立場を守っていたのかが分かります。
陰陽師博物館への訪問
京都の大将軍八神社に保存されている80体の大将軍神像も見逃せません。平安時代から鎌倉時代に奉納されたこれらの神像は、陰陽師の実態を探る上での貴重な史料です。今回は、平清盛の子孫である宮司・生嶌宏盛氏に案内され、陰陽師についての真実に触れる機会が与えられました。
磯田道史氏のコメント
磯田氏は、「陰陽師に迫ることで、歴史への理解が深まると信じています。今回の放送では、歴史の表舞台に登場する人物たちの影に迫り、彼らがどのようにその時代を生き抜いていったのかを紹介します。陰陽師の謎が解き明かされる内容をお楽しみに!」とコメントしています。
では、10月29日(水)よる9時からの放送にご期待ください。陰陽師が導いた日本の未来、その実態が今、明らかになります。