社会心理学を通じて考える「空気を読む」心理の真実とは?
12月12日、ナツメ社から新たな実用書『なぜ、無意識に空気を読んでしまうのか? 集団や個人の心の動きを科学する社会心理学』が発売されます。この書籍は、集団、職場、学校、さらにはネット社会における個人の心理的影響を深く解説しており、私たちが日常生活において無意識に行っている「空気を読む」行動のメカニズムを探求します。
本書の内容
本書は、社会心理学の視点を基に、私たちの身の回りで起こる集団行動や他者との関わりについて徹底的に考察しています。特に、集団の中での意見の一致や、周囲の行動に対する無意識的な影響を数多くのトピックと共に説明しています。
例えば、職場で周囲の人が残業している状況で、一人だけ帰ることが心理的にどのように影響するのか。また、仲の良い友人グループの中で異なる意見を言うことがなぜ難しいのか、といった具体的な事例を挙げて、他者との相互作用の複雑な心理を解き明かします。
本書は6つのパートで構成されています。まず、PART1では、集団の中で「空気」を読み合う私たちの姿を提起し、続いてPART2では、他者の行動に対する認識の偏りについて考察します。PART3では、私たち自身が自分で決断を下しているつもりが、どのように他者の影響を受けているのかを探ります。
PART4では、個人と集団の「相互作用」がどのように社会現象を引き起こすのか、PART5では、欲求や情報が増大する現代社会の中で人々がどのように影響を受けているのかを解説。そして最後のPART6では、社会心理学の知見を日常生活に活かすための心理テクニックを紹介します。
書籍の特徴
本書に含まれるトピックスの一例には、「全然勉強してないよ」と自分の自尊心を守るための言動や、特定の情報が時間がたつと信じられてしまう理由などがあります。また、近年の社会現象やインターネットにおける心理も掘り下げており、現代人がどのように社会に影響され、また影響を与えているのかを考える手助けになるでしょう。
監修者の齊藤勇氏は、立正大学の名誉教授であり、数多くの心理学書を執筆してきた専門家です。彼の知識と経験をもとに、本書はただの読書を超えて、私たちがどのように社会と関わり合っているのかを考える深い機会を提供します。
書誌情報
- - 発行日:2026年12月12日
- - 価格:1,650円(税込)
- - ページ数:224ページ
- - ISBN:978-4-8163-7102-1
この本を手に取り、無意識に行っている「空気を読む」行動の理解を深め、日常生活をより豊かにする心理テクニックを学んでみてはいかがでしょうか?