ONENESSとgrooveman Spotが届ける新譜「203」
ヒップホップクルーONENESSが、2021年に初めて作成したアルバム「GlassSet EP」をリミックスした新作アルバム「203」をリリースすることが決定しました。世界的に名の知れたビートメーカー、grooveman Spotが全トラックを手掛けており、CDとLPの両フォーマットで楽しむことができます。
ONENESSは東京都・平和島を拠点に活動するラッパー、DJ、ビートメーカーと多様なクリエイターから成るグループです。彼らの音楽は、リリース以来、多くのリスナーに愛され続けてきました。今回のアルバムリリースに際し、ONENESSのメンバーは自らの音楽活動の初期に触れた思い出を語っています。
アルバムの背景と制作エピソード
「このEPは2019年末にリリースしたGlassSet EPのリミックスです」とメンバーは説明しています。この作品は、ONENESSが自らの手で焼き回しを行い、製作したもので、その過程で仲間との結束が深まった経験が詰まっています。特に、当時はPC一台では追いつかず、デュプリケーターを購入して量産に励んだ思い出は、今でも忘れられないものとなっています。
「このCD-Rをリリースしてから、多くのイベントに呼んでいただく機会が増えました。そのおかげで、自分たちの活動範囲は劇的に広がりました」と話すメンバーは、その後の音楽配信の決断についても触れました。昔からのファンであるgrooveman Spotに声をかけたことが、今回のリミックスアルバム誕生につながったのです。
アルバムの魅力とトラックリスト
アルバムにはそれぞれのトラックに対する製作者の熱意が感じられます。特に、リミックスされた「test」や「I will be」は、grooveman Spotの手によって見事に新たな命が吹き込まれています。スネアやスクラッチが印象的な「test」は、その生のドラム音がリスナーを惹きつけてやみません。
さらに、「I will be」では、フックのメロディーが洗練され、聴く者の心を捉えるバラードへと昇華しています。ラストトラックの「スーパーボール」は、FM Yokohamaの番組で松重豊氏によって紹介され、彼の声もサンプリングされたことで、特別な意味を持つ楽曲となりました。
アルバムのボーナストラックには新たに「Drop Down Street」のリミックスが加わり、全体の統一感は一層高まっています。この作品は、ONENESSの音楽キャリアにおける重要なマイルストーンであり、彼ら自身にも強い思い入れがあるようです。
音楽の未来に向けて
ONENESSは、今作を通じて自分たちのルーツを再確認し、音楽の原点を再び表現することの大切さを伝えています。「203」というタイトルには、彼らが育んできた独特のスタイルとともに、新たな旅路への期待感が込められています。リリース日である2025年6月18日には、ONENESSのサウンドを新たな形で感じ取ることができるでしょう。皆さんもぜひ、この音楽の旅に参加してみてはいかがでしょうか。「203」でONENESSの音楽に浸り、新しい発見をしてください。