地下鉄に乗るっ、世界の映画祭で紹介
2017年に公開された短編アニメーション『地下鉄に乗るっ』が、フランス・アヌシーで開催される世界最大級のアニメーション映画祭「アヌシー国際アニメーション映画祭2025」併設のビジネスマーケット・MIFAにおいて上映・展示されることが決定しました。これは、アニメ制作会社・魚雷映蔵が企画したもので、京都市交通局とのコラボレーションによるものです。
不可欠な国際的プラットフォーム
アヌシー国際アニメーション映画祭は、国際的なアニメーション業界に関わる人々が一堂に会する機会を提供しており、その中でも「インディーアニメ特集」ブースは、優れた日本のインディーアニメ作品を海外市場に紹介する素晴らしい場です。本作は多くの応募作品の中から選ばれ、受賞歴のある作品として、国内のアニメファンにも知られる存在となっています。
作品の背景
『地下鉄に乗るっ』は、京都市営地下鉄・市バスの利用促進を目的とした、キャラクターたちによるPRコンテンツで、特に「太秦萌」、「松賀咲」、「小野ミサ」などのキャラクターたちが活躍しています。彼らは、見ている人々に京都の交通機関を利用することの楽しさを伝えることを目指しています。
このアニメーションは、2016年に京都市交通局の許諾の下、魚雷映蔵が実施したクラウドファンディングによって制作され、1,000万円以上の支援を集めた経歴があります。2017年には劇場公開され、現在はYouTubeでも配信されています。
魚雷映蔵の成長
魚雷映蔵は、CMやミュージックビデオなど短編映像の制作に特化した会社で、2012年に京都で設立されました。2014年には『地下鉄に乗るっ』のアニメCMを制作し、その後もクラウドファンディングを通じて短編アニメーションの制作を行い、2023年には10周年の企画を行うなど、アニメコンテンツの運営に力を入れています。
展示詳細
展示は、2025年6月10日(水)から6月13日(金)まで、フランス・アヌシー市のImperial Palaceで行われます。経済産業省が主催し、特定非営利活動法人映像産業振興機構が運営します。多国籍のアニメ関係者に向けて、日本の独立系アニメクリエイターや作品の魅力を存分に伝える機会となることは間違いありません。
この展示は、モニターを利用した作品上映とパネル展示を行い、アニメ制作に興味のあるすべての人々にアプローチすることを目指しています。アヌシー国際映画祭の特設ブースでは、作品の関連情報や制作の背景も紹介されます。
以上のように『地下鉄に乗るっ』は、国内外で高い評価を受け、多くの人々に愛され続けています。アヌシー国際アニメーション映画祭での展示を通じて、その人気がさらに広がることに期待が寄せられています。