感動のグラフィック・ノベル
2025-08-27 17:42:23

韓国発の感動的なグラフィック・ノベル『幽冥パティスリー 煉獄堂』日本語版発売決定

韓国で話題を呼んでいるグラフィック・ノベル『幽冥パティスリー 煉獄堂』が、2025年9月19日(金)に日本での販売を開始します。著者は気鋭のイラストレーターで漫画家のSanho(さんほ)氏。彼の作品は、切ない愛と喪失を描いた非常にドラマティックな物語が特徴です。

物語の舞台は、親愛なる故人のために特別な葬儀用ケーキを作る「煉獄堂」。このパティスリーには、愛する人を失った人々が訪れます。そこで主人公のマゴと幽霊の助手ミロが、客たちの語る思い出や記憶をもとに、世界で一つだけのケーキを作り上げるという、感情豊かな物語が展開されます。

韓国の最大級のクラウドファンディングプラットフォーム「Tumblbug」では、驚異的な4400%の達成を達成し、2022年には大韓民国コンテンツ大賞の「韓国コンテンツ振興院長賞」も受賞。これらの実績が物語のクオリティの高さを裏付けています。

『幽冥パティスリー 煉獄堂』は、故人との縁を描いた作品で、非常に感情的で温かい内容となっています。最近の韓国文学のブームとも親和性が高く、漫画に興味がある方だけでなく、小説を好む方にも強くおすすめしたい一冊です。特に翻訳も、ノーベル文学賞作家ハン・ガン氏の作品を手がけた古川綾子氏が担当しており、日本語版には限定カバーが用意されるという特別な配慮がされています。

本作には全6編が収録されており、それぞれのエピソードが心に残ります。たとえば、「推理小説のクレープケーキ」というエピソードでは、病院でボランティアをする推理小説家が、三つ目を持つ盲目の女性に出会い、彼女と共に推理小説を通して絆を深めていきます。そして「月見草のカップケーキ」は、昼間の生活を送ることができない吸血鬼の母を持つ娘の話が描かれています。この親子がなぜ異なる時間を過ごしたのか、その背後にある切ない事情が明らかになる瞬間が待っています。

また、物語の後にはエピローグがあり、ケーキを受け取った2人のその後を描いています。さらに、マゴとミロの日常を描いた特別付録も収録されています。鮮やかな赤と黒の印刷が施されたコミックス第1巻は、物語と絵の両方に高い完成度が求められた作品です。

著者のSanho氏は、漫画とイラストレーションを通じて物語を絵に込めることに情熱を注いでおり、故郷から近い場所で新作に取り組んでいます。SNSでも積極的に自身の作品を発信していますので、フォローしてみるのも良いでしょう。

翻訳者の古川綾子氏は、韓国語教育や文学翻訳において数々の実績を持っており、正確で感情豊かな言葉で作品の雰囲気を見事に再現しています。

『幽冥パティスリー 煉獄堂』第1巻は、初回特典として収録イラストを使用したイラストカードが同封されます。また、一部店舗では購入特典としての描き下ろしモノクロイラストカードも用意されています。詳しい情報は、出版社や公式サイトを通じてご確認ください。

この作品は、別れの悲しみだけでなく、愛の在り方を再認識させてくれる作品です。温かい心を持つすべての人々にお届けしたい、一冊に仕上がっています。発売日を楽しみにお待ちください!


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