大河ファンタジイの金字塔《グイン・サーガ》150巻刊行決定で新たな物語が始まる
日本のファンタジー文学界に燦然と輝く《グイン・サーガ》シリーズが、2025年5月9日に待望の150巻『ミロクの手』を刊行します。3300万部を超える累計発行部数を誇るこの作品は、栗本薫の死後も多くの作家によって語り継がれ、現在も読者を魅了し続けている大河ファンタジイの金字塔です。
栗本薫と《グイン・サーガ》の誕生
《グイン・サーガ》シリーズは、栗本薫が「終わることのない物語」を追い求めて始めました。彼女の死後も次世代の作家たちがその意思を受け継ぎ、物語はより一層広がりを見せています。特に、最新巻『ミロクの手』では、パロを滅ぼす元凶であるキタイの魔道との壮絶な戦いが繰り広げられます。
新刊『ミロクの手』の内容
『ミロクの手』では、再びヴァレリウスが軍を指揮し、クリスタル・パレス内でキタイの魔道と対峙します。一行がパロにたどり着くまでの波乱を経て、物語は新たな局面を迎えます。囚われたシルヴィアを求めて、パリスとユリウスもクリスタルに訪れ、そこでの運命的な出会いがさらなるドラマを生むのです。
グイン・サーガの魅力とは
《グイン・サーガ》の魅力はその壮大な世界観にあります。中原の由緒正しき王国が新興モンゴールによって滅亡を危ぶまれる中、登場人物たちの人間模様が巧みに描かれることで、物語は全体としての大きな流れを持つと同時に、個々のエピソードも深く心に残ります。この作品は、「世界最長の小説」としてとして語り継がれる一方、ファンタジー文学の枠を超えた普遍的なテーマを扱っています。
栗本薫の言葉を受け継ぐ作家たち
栗本の遺志を継いで執筆を行っている作家たち、五代ゆうや宵野ゆめ、久美沙織、牧野修、円城寺忍らは、そのペンをもって《グイン・サーガ》の物語を新たに紡いでいます。彼らの独自の視点で描かれる新たなエピソードは、ファンにとって待ち遠しいものとなることでしょう。
150巻記念イベント
《グイン・サーガ》150巻到達を記念し、2025年4月27日に代官山 蔦屋書店で特別座談会が開催されます。深く関わってきた作家たちが登壇し、貴重なトークが行われる予定です。また、イベント終了後には、最新刊『ミロクの手』の先行販売やサイン会も行われるので、是非参加してその魅力を直接感じてみてください。
このように、150巻の刊行は《グイン・サーガ》の新たな章の始まりを告げるものであり、これからも多くのファンを味方に、彼らの未来の冒険は続いていくことでしょう。