藤野千夜『じい散歩』が宮崎本大賞受賞
芥川賞作家の藤野千夜氏の著作『じい散歩』が第6回宮崎本大賞を受賞しました。この賞は、宮崎県内にある書店員や図書館員が推薦する一冊を選ぶもので、毎年3月8日、みやの日に発表されます。
『じい散歩』は、東京の池袋を舞台にした家族の物語。登場人物は、夫婦と3人の息子たち。夫の新平は散歩が趣味で、女性とのコミュニケーションを楽しむ一方、妻はその浮気を疑うという複雑な関係。長男は引きこもり、次男は自称・長女の恋人、三男は赤字続きのグラビアアイドル撮影会を開くなど、それぞれの苦悩や葛藤が描かれています。
この受賞により、作品の人気が再燃しています。累計で20万部を超えるベストセラーとなり、続編も好評を博しています。特に宮崎県では、オリジナルWカバーでの展開が進められ、全国への広がりも期待されています。
受賞式は4月22日に宮崎市内で予定されています。
特製ポストカードも登場!
宮崎県内の書店では、『じい散歩』の特製ポストカードが配布されます。ポストカードは、OUDAデザインにより作成されたイラストが施され、裏面には著者のメッセージが記載されています。特に、著者の藤野氏は宮崎県高鍋町のふるさと応援大使である咲妃みゆさんのメッセージも掲載されており、地域との繋がりも感じられるアイテムです。
過去受賞作も注目!
宮崎本大賞の歴代受賞作品には、青山美智子の『木曜日にはココアを』、行成薫の『本日のメニューは。』、原田ひ香の『三千円の使いかた』などがあり、毎年注目されています。『じい散歩』も加わったことで、今後の作品展開に期待が集まります。
この機会に、藤野千夜の作品をぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。温かなユーモアと家族の絆を描いた物語は、多くの人の心に響くことでしょう。最後に、入手が難しい場合は、オンライン書店での取り扱いもチェックしてみてください。話題の本を手に入れるチャンスです!