定年後の仕事探しはこれだ!
定年を迎えた後のキャリア形成に不安を抱える方は少なくありません。この度、株式会社飛鳥新社から発行される『60歳からのハローワーク』は、63歳のライター、神舘和典さんが未経験の仕事に挑戦した実体験をもとにした体験型職業ガイドです。ここでは、その内容を詳しく紹介します。
63歳のハローワークデビュー
未経験の仕事探しに立ち上がった神舘さん。まさに「未経験は怖くない」という姿勢で、さまざまな職務に挑戦します。彼がまず目をつけたのは、路線バス会社の見学会。実際に現場を目の当たりにすることで、どんな仕事が自分に合っているのかを見極めようとする姿勢が印象的です。
直接触れ合う仕事の現場
タクシー会社での面接や、清掃車に乗って街のゴミを集める作業など、彼はいくつかの仕事を経験します。これらの仕事がもたらす実体験から、報酬や疲労度、誰に向いているのかといった情報が赤裸々に記されており、就職活動をする人には非常に役立つ一冊となっています。
新しい自分との出会い
神舘さんの経験の中には、報酬にとどまらない「心の成長」を感じる瞬間がたくさんありました。たとえば、伊豆の会員制ホテルでのベッドメイクでは、普段の生活では味わえない達成感を得たと言います。また、大阪と神戸のラブホテルでは特殊な仕事を通じて自分自身を見つめ直す時間がありました。
体力と精神の消耗
もちろん、彼の体験は楽しいばかりではありませんでした。「体力の消耗は著しい」と語る神舘さん。未経験の分野に飛び込むことは、体も心もフル稼働を要します。筋肉も脳もカロリーを消費し続け、時にはなかなか厳しい局面に直面したこともありました。しかし、そんな経験から新しい自分と出会う喜びを実感することができたと語ります。
さまざまな仕事に挑戦
清掃業や警備業から、さらには宅配業や福祉関連のお仕事まで、神舘さんは多岐にわたる職種に挑戦しました。たとえば、脳障害者のグループホームでの調理や、早朝の宅配会社での荷分け作業など、経験を通して出会った人々との交流が、彼の人生観に大きな影響を与えたことは間違いありません。これらはすべて、定年後の新たなキャリアを模索する人々に対する強いメッセージとなります。
自分の経験を他者にも活かす
神舘さんは、取材や執筆活動を通じて得た経験をもとに、この本を執筆しました。彼自身が感じたこと、学んだことが詰まった内容は、読者にとっても非常に価値のある情報です。63歳からだって、新しい挑戦は可能であり、キャリアは一生を通じて進化するものだというメッセージが込められています。
書籍情報
『60歳からのハローワーク』は、飛鳥新社から12月18日に発売予定です。定価は1089円(税込)。定年後の働き方に悩む方や、人生の新たなステージに挑む準備をしている方にぜひ手に取っていただきたい一冊です。
皆さんもぜひ、自分自身の可能性を広げるための鼻歌でも響かせながら、新たな役割を見つける旅に出てみてはいかがでしょうか。新しい自分を見つけるその一歩が、あなたの未来を大きく変えるかもしれません。