学生クリエイターの才能が光った第5回TYO学生ムービーアワード受賞作品一挙紹介

第5回 TYO学生ムービーアワード受賞作品発表

株式会社TYOが主催する「TYO学生ムービーアワード」の表彰式が、2023年3月17日に赤坂インターシティコンファレンスで開催されました。このアワードは、学生たちが60秒のショートフィルムを制作し、優れた作品を表彰するイベントであり、今年で5回目を迎えました。

参加者は「ひみつ」をテーマに、自身の感性を生かして作品を制作。昨今の先進技術も取り入れたクリエイティブな映画が多く寄せられ、若い世代の素晴らしい表現力が見受けられました。特別審査員には、俳優で国際短編映画祭の代表である別所哲也氏、謎解きクリエイターである松丸亮吾氏が参加し、厳正にノミネート作品を選出しました。

受賞作品の発表

最終ノミネート5作品から、以下のように賞が決定しました：

- 金賞: 『多目的の住人』長岡造形大学奥村百絵さん
- 銀賞: 『カイブツ』東京俳優・映画&放送専門学校阿部瑞樹さん
- 銅賞: 『実』日本大学河合琉嘉さん
- 銅賞: 『秘密葬礼サービス』日本大学林瑠奈さん
- 審査員特別賞: 『ジーンズ』日本大学並河和さん

表彰式は別所氏による司会進行のもと、華やかに行われ、受賞者たちはそれぞれの作品への思いや制作の苦労について触れました。

各受賞者のコメント

金賞受賞者: 奥村百絵さん

「映画制作の資金集めを目的に応募しました。賞金の100万円がとても嬉しいです。実際に清掃員のアルバイト中にトイレに配達員が入ってきたというエピソードがインスピレーションとなり、独特な視点から物語を作り上げました。卒業制作では、自分の考えを基にした映画を1年かけて制作する予定です。」

銀賞受賞者: 阿部瑞樹さん

「“ひみつ”に関連するテーマを考え、そこから人間の本能を描くことに挑戦しました。1分間で2つの物語を展開する構成が難しかったですが、非常に興味深い経験でした。将来は映像界に携わっていきたいです。」

銅賞受賞者: 河合琉嘉さん

「人の心を動かす映像制作の難しさを日々実感しています。受賞は大きな自信になりました。AIを活用した部屋の演出にもこだわり、思考と技術のバランスを学びながら作品づくりを進めています。」

銅賞受賞者: 林瑠奈さん

「素敵な賞をいただけ感激です。「墓場まで持っていく」という言葉をテーマに、持っている秘密を映像にまとめました。特にファーストカットとラストカットにはこだわったので、ぜひ注目してほしいです。」

審査員特別賞受賞者: 並河和さん

「ジーンズの“使うほど味が出る”という特性との関連を考え、あえて食べるという視点から物語を制作しました。撮影日が雨予報だった中で、自然の雨を利用したり、縦型動画に挑戦したりする中で新たな発見がありました。」

アワードの目的

TYO学生ムービーアワードは、映像のプロダクション会社であるTYOが、次世代の才能を発掘し、映像業界のさらなる発展を目指して開催しています。毎年多様なテーマで行われ、多くの学生の参加を歓迎しています。

受賞作品やファイナリストの作品は、TYOの公式サイトで閲覧可能です。また、金賞・銀賞作品は「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2025」でも上映予定です。興味のある方はお見逃しなく！