多言語音声ガイドアプリ「EG-G」の新たな挑戦
株式会社イヤホンガイドが開発した音声ガイドアプリ「EG-G(エッグ)」が、2025年5月24日と25日に大阪で開催される関西万博のNTTパビリオンデーにおいて、注目すべき役割を果たすことになりました。この公演は、超歌舞伎〈CHO-KABUKI〉Powered by IOWN『今昔饗宴千本桜 Expo2025 ver.』であり、特に注目されるポイントは、同アプリによる多言語音声ガイドの提供です。
世界初の試み
この公演では、NTTと中華電信の共同による世界初のIOWN国際間オールフォトニクスネットワークが活用されています。この技術により、大阪・関西万博会場と台湾の会場がリアルタイムで繋がり、台湾の観客も同時にライブビューイングを楽しむことができます。これにより、どこにいても同じ公演を全く違う境遇で体感できるという、革命的な体験が実現します。
特に興味深いのは、NTTとイヤホンガイドの共同実験で、大阪側の端末から台湾会場へも音声ガイドが自動的に提供される仕組みが整ったことです。これにより、観客はアプリを通じて、両会場でプログラムを最大限楽しむためのサポートを受けることができます。
アプリ「EG-G」の特徴
音声ガイドアプリ「EG-G」は、日本語、英語、繁体中国語の3言語に対応しており、初心者にも分かりやすい歌舞伎の解説を提供します。ナレーションを担当するのは、NTTの先端技術「AnotherMe®」によって生まれたデジタルツインである中村獅童の声です。彼のナレーションを聞くことで、まるで彼が目の前にいるかのような臨場感を楽しむことができます。このアプリを通じて、超歌舞伎のペンライトの色や大向うの発声タイミングなど、観客がより楽しめるポイントを案内します。
公演は大阪・関西万博会場のEXPOホール「シャインハット」と、台湾の中華電信綜合活動中心で同時に行われるため、両会場で#EG-Gアプリを利用した音声ガイドの体験が期待されています。
アプリ開発の背景
イヤホンガイドは1976年から続く歌舞伎公演向けの音声ガイドサービスのノウハウを活かし、次世代のニーズに応えるために「EG-G」アプリを開発しました。このアプリの名前には、さまざまな劇場で愛され、成長していくことを願う気持ちが込められています。
利用者のための利便性
「EG-G」は多言語対応しやすい設計で、音声ガイドと字幕の表示どちらにも対応しています。また、来場者自身のスマートフォンを利用してガイドを受けることができるため、端末の貸出は不要です。さらに、インターネット回線がなくても利用できるため、電波のない劇場環境でも便利に使用していただけます。パフォーマンス中の操作は全て自動で行われるため、観客は公演をただ楽しむだけで、特別な操作を必要としません。
今後の展開
今回の公演での活用は、「EG-G」の海外サービスの第一歩となります。今後は国際的にも広がりを見せ、日本国内だけでなく、海外においても広く利用されることを目指しています。観客のニーズに応えるべく、より一層の発展が期待されるこのサービスから目が離せません。
詳細は
こちらからご確認いただけます。今後の活動についてのお問い合わせは、株式会社イヤホンガイドの開発事業部までお願いします。