子どもたちの観察力アップ！新感覚絵本『くらべるえほんいきもの』

見つける楽しさを広げる『くらべるえほんいきもの』

2025年3月13日、株式会社Gakkenから新しい絵本『くらべるえほんいきもの』が発売されました。この絵本は、ただの間違い探しではなく、似ている生き物を比較してその違いを見つけ出す新感覚の作品です。著者はイラストレーターのちかつたけお氏で、緻密で写実的な絵が特徴です。

自分なりの違いを見つける力を育む

この絵本では、子どもたちが似た生き物をじっくり観察することで、ただの形や色の違いだけでなく、様々な要素に気づく力を身につけることができます。固定された「正解」がないため、子どもは自由に考え、自分なりの観察結果を楽しめるのが大きな魅力です。観察することで、子どもたちの想像力や論理的思考も育まれます。

写真のような美しさを持つイラスト

特徴的なのは、まるで写真のような緻密なイラストです。この絵を手がけたちかつ氏は、さらに美しい図鑑のような作品を目指して、このスタイルにたどり着きました。子どもたちは、鮮やかで緻密な描写を見ながら自分の目をこらして観察できます。見開きページで描かれた大きな構図は、視覚的にも楽しませてくれます。

様々な生き物が登場

本書には、子どもたちが大好きな動物たちがたくさん登場します。例えば、パンダやシロクマ、ライオン、ペンギン、さらには犬や猫といった身近な生き物たち。文章は優しく、イラストは大きく描かれているので、小さな子どもでも楽しめます。単に違いを探すだけでなく、子ども達はそれぞれの生き物についての興味を深めることでしょう。

図鑑への入り口として

この絵本は、ただの遊びの道具ではなく、知識の扉を開く役割も果たします。違いを発見する過程で、生き物そのものに夢中になりがちです。じっくりと観察することが、さらなる学びへのきっかけとなります。観察力を高めるだけでなく、未知の生き物についてもっと知りたいという気持ちを引き出してくれるのです。

著者ちかつたけおについて

ちかつたけお氏は、1998年からフリーのイラストレーターとして活動しており、写実的なタッチで多くの装画や挿絵を手がけてきました。彼の絵本デビュー作は『ぬにゅ～ぽんぽん』で、以降も多彩な作品を発表しています。2022年には「くらべるえほん」シリーズ第1弾を刊行し、次世代の絵本作家として注目を集めています。