ポジティブな言葉がもたらす力
2025年5月20日、韓国の児童文学作家コ・ジョンウクが手がけ、イラストレーターのリリアが描く新しい絵本『やさしいことば、ゆうきがでることば』が発売されます。この作品は、子供たちが日常で使う言葉の大切さを再認識させ、ポジティブな思考を育む手助けをする内容となっています。
言葉の力
私たちが普段何気なく使っている言葉には、実は他の人の心を動かす力があります。たとえば「むりだよ」と言われた時に感じるネガティブな気持ちと、「わたしにもできるよ」と言われた時のポジティブな気持ち。言葉一つで、相手の心に与える影響は大きいのです。本書では、そんな言葉の持つ力を意識し、前向きな言葉を選ぶことで、日常をもっと楽しくできることを教えてくれます。
絵本の中のメッセージ
本書では「むずかしい」という言葉の代わりに「きっとうまくいくよ」と言ったり、「できない」と決めつけるのではなく「できるかもしれない」と思うことの大切さが強調されています。これらの言葉は、子供たちに自信を育て、挑戦する勇気を与えてくれるものです。著者のコ・ジョンウクは、自己啓発の重要性を感じ、自身の経験をもとにこの絵本の制作に取り組んだとのこと。
コ・ジョンウクの背景
コ・ジョンウクは、韓国を代表する児童文学作家です。彼自身、1歳の時に小児麻痺の後遺症で歩行が困難となる障害を抱えています。しかし、この経験は彼の創作活動に大きな影響を与え、障がいをテーマにした童話を多数発表し、新たなジャンルを切り拓くこととなります。これまでに約340作品、累計450万部を超える書籍を発行しており、彼の作品は子供たちに夢と希望を与えています。
美しいイラストと優しい言葉
本書のイラストを担当するリリアは、アルゼンチン・ブエノスアイレス出身の絵本作家で、美しい絵を通じて物語を表現します。彼女の作品は、子供たちに親しみやすく、心温まる描写が特徴です。また、翻訳は藤田麗子が担当しており、彼女も数多くの著書を持つライター・翻訳家として知られています。これにより、オリジナルのメッセージが日本の読者へ正確に伝わることが期待されています。
発売詳細
『やさしいことば、ゆうきがでることば』は、B5判変型のハードカバーで、57ページに渡ってカラーイラストと共に展開されます。定価は本体1600円(税別)です。この絵本は、子供たちだけでなく、大人にとっても新たな視点を与える一冊であり、家族全員で楽しむことができる作品となっています。
全国の書店で5月20日以降、ぜひ手に取ってご覧ください。心を動かす言葉の力に触れ、ポジティブな思考を育てるきっかけをこの絵本で見つけてみてはいかがでしょうか。