NFT活用でチケットの未来を切り開く
株式会社チケミーの代表取締役、宮下大佑氏が日経CNBCの番組『IPOのタマゴ~磨けイノベーション』に出演し、エンターテインメント業界が直面するチケット不正転売問題に対する革新的な解決策を語りました。2025年5月19日の放送で、NFT(非代替性トークン)を活用した「TicketMe」というプラットフォームの魅力を語る中で、宮下氏はチケット市場の変革に向けた強いビジョンを示しました。
日本国内のライブ・エンターテインメント市場は、コロナ禍の影響を受けながらも着実に回復し、2030年には約7,600億円規模に成長すると予測されています。この成長を背景に、宮下氏は日本のチケットシステムが抱える問題点、特に「海外発行カードの不使用」や「多言語への対応不足」といったボトルネックに焦点を当てました。これらの課題を解決し、チケット販売の販路を広げるために、NFTを用いた「共通在庫化」が有効であると強調します。
NFTによるチケットの共通在庫化
「TicketMe」プラットフォームでは、NFTを利用することによって、チケットのデジタルな所持証明が可能となります。この技術を用いることで、様々なチャネルでの販売が可能になり、特にインバウンド需要を意識した対応が進められています。日本を訪れる観光客が、スムーズに国際的なエンタメイベントにアクセスできるようになることが期待されています。
さらに、転売に関する新しいリセールシステムについても言及され、最大90%の転売益が自動的に主催者に還元される仕組みが導入されます。これにより、主催者はより公平な収益を得ることができ、参加者も安心してチケットを購入できる環境が整います。
グローバル展開と新しい観客体験
世界中でオンラインイベント市場が急成長している中、宮下氏の構想は、チケミーが対象にするのは国内市場に留まらないということを明確にしています。ブロックチェーン技術を利用することで、新たな収益機会を創出し、思い出の品としてのチケットの価値を再定義することが可能になります。これにより、観客が得られる体験も大きく変化するでしょう。
この革新的なアプローチにより、音楽や演劇、スポーツなど、様々なイベントがより多くの人々に楽しんでもらえるようになると期待されています。外国人観光客が多文化に触れながら、日本のエンタメを楽しす機会が増えることから、経済的効果も見逃せません。
宮下大佑氏のメッセージ
宮下氏は「TicketMe」の開発を通して、エンターテインメントの未来を誰もが楽しめるような環境を作りたいと語り、その情熱が伺えます。視聴者には、今後の展開に目が離せないといった期待が高まる内容となりました。
番組視聴情報
今後のエンタメ市場の展望や宮下氏の具体的なスタンスを知りたい方は、2025年5月19日に放送される日経CNBCの『IPOのタマゴ~磨けイノベーション』をぜひご覧ください。(配信URL:
日経CNBC)
多様な視点からチケットシステムを見直し、新たな観客体験を創造する「TicketMe」の実現に、これからも注目が集まるでしょう。