ナガノグラフィの魅力
2026-02-28 21:02:28

地域と旅人の結び目をつなぐZINE『ナガノグラフィ』の魅力

地域と旅人の交流を深めるZINE『ナガノグラフィ』



Local Knot株式会社が制作したZINE『ナガノグラフィ』は、地域住民と旅人との共同プロジェクトの成果として生まれました。観光情報を提供する冊子ではなく、実際の言葉や写真、短歌などをそのまま収録することで、読者自身が感じるナガノの魅力を引き出す狙いがあります。

Local Knotの理念と活動



Long Knotの本拠地であるLocal Knot Backpackersでは、後継者不足で継続の危機にあった宿泊施設を引き継ぎ、「ジャーナリングするゲストハウス」として新たに生まれ変わりました。ここでは、宿泊者が単に休むだけでなく、個々の記憶や感情を言葉にする場を提供しています。この理念のもと、2025年4月からは「わたしとナガノ」をテーマにしたワークショップが月に一度開催され、参加者それぞれの視点から長野について表現する機会が与えられます。

ZINE『ナガノグラフィ』の構成



『ナガノグラフィ』は、半年間の参加者の言葉や思いをもとに作られています。特筆すべきは、「余白」を大切にしたその構成です。ページには、記載内容を過度に編集せず、各自の断片的な言葉や写真をそのまま載せています。これにより、読者は自分自身の内面に語りかけられる体験をすることができます。

本ZINEの意図は、ただ観光地としての長野を訪れるのではなく、個々が持つナガノの体験を深く感じてほしいというものです。善光寺やそばなどに象徴される長野のイメージから一歩踏み出し、日常や個々の記憶に焦点を当てることで、他の誰でもない、自分自身の視点でナガノを見つめ直すことを促しています。

6ヶ月にわたる観察と記録



W参加者たちは、設定されたテーマに基づき、長い間足を運び、対話を通じて長野を再発見しました。テーマには「わたしとナガノ」「旅人とナガノ」「文学とナガノ」「街並みとナガノ」などがあります。これらを通じて、参加者たちはそれぞれの体験を豊かに表現し、ZINEにまとめました。各ページの余白は、読者に考える余地を与えるためのスペースとして機能しています。

変わりゆく長野を記録する意義



収録された写真には、すでに存在しない風景や閉業した店舗も収められており、この地域の変化を感じ取ることができます。まちは常に新しい顔を持ち続けており、その瞬間にしか体験できなかった視点を残すことがいかに重要かを教えてくれます。『ナガノグラフィ』は単なる観光PR冊子ではなく、各自が見た“現在の長野”を綴った記録です。

Local Knotは、地域と観光客をつなぐだけでなく、無限の可能性を秘めた「関わり方」を創出したいと努めています。また、ZINEの印刷は長野の藤原印刷株式会社がサポートし、地域密着の形で完成しました。

公共展示と今後の展望



本ZINEは長野県立図書館での展示も決まっており、公共の場で手に取られることで、地域を「情報」としてではなく「まなざし」として再考する機会が広がります。さらに、2026年3月20日には長野市で開催される「ZINE Fes」にも出店し、制作に込めた想いや背景を直接共有することを計画しています。こうした新たな接点が地域の方々や観光事業者、また表現活動に興味がある人々との出会いを生むことを期待しています。


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