新アプリ「本コレ」発表会
2025-10-23 17:29:23

全国1,500書店と連携する新アプリ「本コレ」の発表会が開催される

「本コレ」発表会の様子と目指す未来



2025年10月23日、神保町の出版クラブにて、株式会社Catalyst・Data・Partners(CDP)が提供する書籍総合情報アプリ「本コレ」のサービス開始記念記者発表会が盛況のうちに行われました。この発表会には、約1,500店舗の書店が参加しており、出版業界の新たな試みとして注目を集めています。

書店と読者の新たな接点



「本コレ」は、書籍やコミック、雑誌などの情報を集約し、利用者が書店に簡単にアクセスできるようにするアプリです。発表会ではCDPの代表取締役社長である田中康正氏が、アプリの重要性について語りました。田中氏は「出版市場の縮小や書店数の減少といった課題に立ち向かうために、書店と読者との接点を再構築したい」と語り、データを活用した新しい読書体験の提供を目指しています。

発表会には多くの著名人が参加しており、三省堂書店の亀井社長が利益率を高めるための書店同士の協力の重要性を述べ、直木賞作家の今村翔吾氏は「書店は新たな発見の場であり、文化の拠点でもある」と力強いメッセージを発信しました。その背景には、業界全体の協力が必要であるとの認識が広がっています。

具体的なプランと機能



「本コレ」は、2026年度中に全国1,200以上の書店と連携し、在庫検索や会員証表示機能を搭載する予定です。現在、1,452店舗が参加しており、2028年度までには、3,000店舗の参加を目指します。また、毎月300万人のユーザー数を狙うことで、書店と読者の距離を一層縮めることを目指しています。

書店としての役割



参加した直木賞作家の今村氏は、書店の存在意義を再確認する機会となったとし、それぞれの書店が文化・教育においてどのような役割を果たせるかを考える必要性を強調しました。一方で、カリスマ書店員の花田菜々子氏は「書店は自分の価値を見出せる場所。求職者と書店を結びつける機能の追加を期待している」と語りました。このように、アプリを通じた新たなつながりに期待が寄せられています。

未来への展望



「本コレ」は単なる本の検索アプリではなく、書店の情報を可視化し、利用者に最適な選択を提供することに特化しています。書店との連携を強化し、書籍購入の新しい形を創り出すことを目指しております。CDPはデータのオープンな共有を進め、出版業界の未来を切り拓きます。

日本の出版業界は新たな課題に直面していますが、「本コレ」がその解決策になることを期待しています。これからの動向に注目が集まる中、「本コレ」の成果がどのように表れてくるのか、業界の発展に寄与することが期待されています。


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