ヒロシマ1945展
2025-06-27 11:21:19

被爆80周年を迎えた「ヒロシマ1945」写真展が想起させる平和の大切さ

被爆80周年を迎えた「ヒロシマ1945」写真展が想起させる平和の大切さ



東京都恵比寿に位置する東京都写真美術館で開かれている「ヒロシマ1945」展は、1945年に発生した広島原爆の記録を通じて平和の大切さを訴えています。本展は、原爆投下から80年の節目を迎えるにあたり、広島の惨禍を体験した人々の証言や、記録写真を多くの人に伝えることを目的としています。

展覧会の開催内容



展覧会の中核となるのは、報道機関が撮影した約160点の写真と映像です。これらは、被爆直後から数ヶ月間にわたり、現場の生々しい状況を映し出しています。同展では、核兵器の被害の非人道性を強調することで、観覧者に深い印象を与えています。特に、焦土と化した広島市の風景や多くの死傷者の姿が映し出され、観覧者に戦争の悲惨さを実感させる設計になっています。

トークイベントの開催



さらに、6月28日からは、報道機関の記者や関係者が行うトークイベントも企画されています。参加者は、被写体となった人々の人生、そしてその背後にあるエピソードを語り合いながら、原爆被害の実態を伝えます。こうしたイベントは、原爆の恐ろしさを今一度考える良い機会となるでしょう。

例えば、6月28日のイベント「母は被爆少女だった」では、原爆投下から3日後に撮影された一枚の写真が紹介されます。この写真は被爆時、傷を負った少女である藤井幸子さんを捉えたもので、彼女の子供もこのイベントに登壇し、母の生涯を語る予定です。トークの中では、原爆が引き起こした影響を体験者の記憶を通じて深く理解することができます。

次に、6月29日の「原爆そして倉庫で密かに保管された日映フィルム」では、原爆直後の貴重なフィルムが発見された背景が語られます。このフィルムは、広島の被害状況を記録しており、燃えかすとなった街並みを生々しく写し出しています。トークの中では、フィルムの保存に関わった専門家の証言と共に、その貴重さが伝えられます。

続いて、7月4日に予定されている「被爆直後の広島フィルムから読み解く写真記者の視線」では、元朝日新聞社の写真記者からの貴重な視点が紹介されます。彼が撮影した、被爆後の少年の姿を示す一枚の写真は、当時の状況とともに多くの病との闘いを伝えます。また、そのバックグラウンドを探ることで今後の資料保存の重要性についても触れられる予定です。

記憶の持続と平和の願い



「ヒロシマ1945」展は、記録写真と映像をもとに、原爆による被害を時系列に沿って整理しています。参加者は、映像を通じて広島の記憶と向き合いました。そして、戦争の恐ろしさや、何世代も続くその影響について再認識することができるでしょう。

このように、本展はただの展示会にとどまらず、平和を願うメッセージが込められたものです。これらの記録を多くの人々が目にすることで、未来に向けた平和の思いを継承していきたいという願いが込められています。

この特別な企画展は、2025年5月31日から8月17日までの間、東京都写真美術館で開催されます。平和を愛するすべての方々に、ぜひ一度足を運んでもらいたいと思います。


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