生成AI導入の秘訣
2025-12-01 08:37:53

山本力弥氏と松元春秋氏が語る生成AI導入の成功法則

生成AI導入の成功を目指した山本力弥氏と松元春秋氏の対談



次世代AI教育株式会社が主催した対談イベントが行われ、ビジネスAI推進機構の代表理事であり、著書『はじめてでも失敗しない生成AI導入』の著者、山本力弥氏と同社の東京支社長である松元春秋氏が登壇しました。本対談では、日本企業における生成AIの導入現状や、その課題を解決するための有効な方法について議論が交わされました。

日本における生成AI導入の現状



昨今、生成AI技術は急速に発展していますが、日本では業務において実際に活用している企業は極めて少ないのが現実です。山本氏の報告によれば、現在、実際に業務で生成AIを使用しているのは企業の約20%に過ぎず、残りの80%は未だ活用できていない状況だと言われています。この原因として、経営層が「AIを導入すれば全てが解決する」との過度な期待を持っている一方、現場では「すでにAIを使っているから問題ない」との誤った自己評価が存在していると指摘しました。これは、試行段階であるPoC(Proof of Concept)の繰り返しに終始し、本番導入につながらない中途半端な状況を引き起こす要因となっています。

思考を拡張するAIの役割



山本氏はAIを「人間の仕事を奪ってしまうもの」としてではなく、「思考を拡張する最高のバディ」として捉えています。AIはただの「知識の倉庫」ではなく、ユーザーがどのような問いを持っているかによって、有意義な答えを導き出してくれる存在なのです。そのため、使用者には「意味を定義する力」と「問いを設計する力」が求められています。松元氏は、AIが「語られていない部分」にどう反応してくれるかが、人間との対話において重要であると補足。このような視点でAIを活用することで、より深い理解と対話が実現できるというメッセージが強調されました。

ワクワクAIフレームワーク



また、対談の中で山本氏は、AI導入の成功には「目的」と「文化」をデザインすることが不可欠だとしました。ビジネスとして解決したい課題を明確にし、それを基に「小さく楽しく試し、大きく育てていく文化」を育むことが効果的だと述べました。この考え方は、BAAOが立ち上げた「BAAO 実戦AI道場」にも通じるコンセプトとなっています。松元氏も、社員が心理的安全性を持ちつつワクワク感を感じる研修環境の重要性について言及しました。

AIガバナンスと倫理教育



対談の後半では、AIガバナンスや倫理教育といった側面について詳しく触れられました。山本氏は、経営層向けにはAI原則をボードガバナンスに落とし込む方法、そして現場向けには実務レベルでのルール作りの重要性を訴えました。松元氏は、顧客や従業員への配慮を重視したAI活用方法に関する研修プログラムについて紹介し、AIガバナンスはもはや足かせではなく、企業が安心して技術を利用するための土台であることを強調しました。

書籍『はじめてでも失敗しない生成AI導入』への期待



対談の締めくくりとして、山本氏の著書『はじめてでも失敗しない生成AI導入』の重要性が伝えられました。この本は、実際に生成AIの導入を進める際の具体的な手順や達成目標を示すガイドとして役立ちます。生成AI導入のプロジェクトをスムーズに進めるための実用的なチェックリストや事例も掲載されており、企業現場で迷うことのないAI導入が期待されます。今後も次世代AI教育株式会社は、企業向け研修を通じてこの書籍を活用し、倫理的かつ効果的なAI導入の促進に于いて一層貢献していく予定です。


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