ヤマハとCrestronが手を組んで遠隔会議の未来を切り拓く
ヤマハ株式会社は、法人向け音響機器に特化したプロフェッショナルソリューション事業で、Crestron Electronics, Inc.(以下、Crestron社)との技術連携を開始すると発表しました。この協力により、同社のインテリジェントカメラ「1 Beyondカメラ」とマルチカメラ スピーカートラッキングソリューション「Automate VX」、さらにヤマハの遠隔会議用ワンストップサウンドソリューション『ADECIA(アデシア)シーリングソリューション』が連携することで、よりスマートで効果的な遠隔会議体験が提供されます。
『ADECIAシーリングソリューション』の特長
ヤマハの『ADECIAシーリングソリューション』は、天井に設置されたシーリングアレイマイクロホン「RM-CG」を使用し、独自の「マルチビームトラッキング」技術を搭載しています。この機能により、会議中に複数の話者が同時に発話しても、各音源の方向を自動的に検知し追尾。これにより、遠くにいる参加者にも高品質でクリアな音声が届けられます。
例えば、会議室内の誰かが話すと、その音声が自動的に選択され、最適なマイクビームがその方向を向く形で音声を捉え、配信します。この仕組みは特に大規模な会議やプレゼンテーションにおいて有効です。
Crestron社の役割
Crestron社は、1972年以来、コミュニケーションやコラボレーションの技術革新をリードしてきた企業です。シンプルで信頼性が高く、安全かつ使いやすい製品を提供し、インテリジェントビデオ会議やデジタルコンテンツ配信、さらにはスマートホームシステムでの制御技術を標準化しています。
今回の提携によって、ヤマハの『ADECIAシーリングソリューション』とCrestronの技術が融合し、より高度な遠隔コミュニケーションの実現に寄与します。これにより、会議参加者は全員を同時に鮮明に見ることができ、アイコンタクトやジェスチャーといった非言語的コミュニケーションが可能になり、従来よりも自然な共同作業を感じられるでしょう。
『Automate VX』の導入
この取り組みの一環として、Crestron社の「Automate VX」も導入されます。音声起動型の機能を活用し、発言者のフレーミングやカメラソースの切り替えを自動で行うことで、よりスムーズな会議の進行が期待されます。また、複数の「1 Beyondカメラ」が連携し、高解像度で最大20倍のズームが可能な映像キャプチャを実現。遠隔地の参加者は、会議室の全体像を常に把握することができ、まるで同じ空間にいるかのような感覚を得られます。
まとめ
ヤマハとCrestronの技術連携は、これまで以上に質の高い遠隔会議環境の構築を目指しています。特に、マルチビームトラッキングとカメラ制御の融合により、大会議室や多目的な会場での活用が期待されており、今後の進展が楽しみです。これにより、参加者は自然な体験を得るだけでなく、スムーズなコミュニケーションが確保されることでしょう。
今後もこの新たな技術がどのように発展し、業界に影響を与えるのか、注目が集まります。詳しい情報は、
ヤマハ公式サイトや
Crestron公式サイトをご覧ください。