江戸時代の和歌占いを無料で楽しめるオンラインイベント
東京都武蔵野市にある成蹊大学の文学部日本文学科では、日本の古典文学を研究する平野多恵教授のゼミが注目を集めています。このゼミは「古典をおもしろく」をモットーに活動し、毎年新たな試みを行っています。この2024年度のテーマとして、鴨長明の『方丈記』を取り上げ、1月20日に開催される「第5回ゼミ祭」に成果を発表します。さらに特別な企画として、江戸時代に由来する和歌占いをオンラインで体験できるイベントを企画しました。
このイベントは、平野ゼミが過去に行ってきた「開運☆せいめい歌占」のブースを模したものです。ここで使われるお占い方法は、成蹊大学に所蔵される江戸時代の和歌占いの書籍『せいめい歌占』に基づいており、他の場所では味わえないユニークな体験となっています。ゼミが始まった2013年から、大学祭にて延べ約1万人の参加者の運勢を占ってきた実績があるのです。
2020年度には新型コロナウイルスの影響で、従来の大学祭が中止となり、ゼミは独自にオンラインイベントを企画しました。ウエブ会議アプリの「Zoom」を活用し、国内外から参加者を迎える新たな試みは大変好評を博しました。今回で第5回を迎えるこのイベントは、平野ゼミの成果を広く共有する絶好の機会と言えるでしょう。
【オンライン占いイベントの概要】
- - イベント名:「第5回ひらのゼミ祭―せいめい歌占☆新年厄除け開運イベント―」
- - 日時:2025年1月20日(月)17:00~21:30
- - 定員:先着60名(事前予約制、各回30分)
- - 参加費:無料
- - 予約サイト:ゼミ公式ウェブサイト
このイベントでは、ゼミ生が占い師となり、参加者はZoomを通じて1対1の対面占いを体験できます。個別の部屋に分かれた状態で、1人当たり10分間が与えられ、占いの結果を織り交ぜた和歌の読み解きが行われます。また、ゼミ生が制作した『方丈記』の紹介動画も公式サイトに掲載予定です。
さらに、この平野ゼミでは、知識探求データベースサービス「ジャパンナレッジ」との共同企画で、ウェブ上で和歌占いを手軽に体験できるアプリ「開運☆せいめい歌占」を2018年から提供しています。参加者は、より深い開運アドバイスを受けることができるコーナーにもアクセスでき、これは特に人気のあるコンテンツとなっています。
最新の出版情報も注目です。2024年12月18日には、くずし字を通じて多くの人々に和歌占いを楽しんでもらうために、平野教授が監修した書籍『くずし字がわかる あべのせいめい歌占』が柏書房から刊行されます。平野ゼミの学生たちがこの書籍の解読や占いメッセージの作成に大きく寄与したのです。イベントでは、この特別な占いを1on1で体験できる機会も提供されます。
ぜひ、和歌占いを通じて新年を迎える運勢を占うこの貴重な機会をお見逃しなく!