ターンテーブル『Hotaru』がA' DESIGN AWARD 2025でプラチナ賞受賞

株式会社オーディオテクニカは、2025年に開催された世界最大級のデザインコンペティション「A' DESIGN AWARD 2025」で、ターンテーブル『Hotaru』が「Audio and Sound Equipment Design」部門で最高峰のプラチナ賞を受賞したことを発表しました。

『Hotaru』は、2023年4月にイタリアのミラノデザインウィークで初めて披露され、全世界1,000台限定で販売されている製品です。このターンテーブルは、アナログ音楽の魅力を再発見することを目的とした音楽プログラム「analog 〜 naturally」の一環として開発されました。

A' Design Award & Competitionとは

「A’ Design Award & Competition」は、毎年イタリアで開催される権威あるデザインコンペティションです。プロダクトデザイン、建築、グラフィックデザインなど、多岐にわたるカテゴリーに対し、世界中のデザイナーたちから数多くの応募が寄せられます。専門家による審査は非常に厳格で、優れた創造性と技術力を求める本コンペティションは、デザイン界で最も注目されるイベントの一つとして知られています。

公式サイトでは、受賞作品に関する詳細が紹介されており、さまざまなデザインがどのように評価されているかも見ることができます。

『Hotaru』の特長と受賞理由

『Hotaru』は、そのエレガントなデザインと高い再生能力が融合したターンテーブルで、音楽の楽しみ方を新しいレベルへと引き上げる製品です。特に目を引くのが、レコードからの音を読み取る際に、音と光を結びつける「Lighting System」を搭載している点です。この技術により、音楽を聴くという体験に視覚的な要素が加わり、聞くことと見ることの両方を楽しむことができるようになります。

受賞をするにあたり、審査員からは特にそのデザイン性と感情を揺さぶる体験が高く評価されました。音楽とアートに興味を持つ人々にとって、このターンテーブルは新たな視覚的・聴覚的なインタラクションを提供する道具と位置付けられています。

オーディオテクニカのアナログ文化の探求

オーディオテクニカは、1962年の創業以来、アナログ文化の重要性を唱え、様々な音響技術の革新に挑んできました。ターンテーブルはその歴史の一部であり、オーディオ機器としての品質を追求する姿勢は、プロのエンジニアやアーティストたちにも広く支持されています。

2022年には創業60周年を迎え、同社は「もっと、アナログになっていく。」という新たなブランドメッセージを掲げ、アナログの魅力を伝えるためのさまざまな取り組みを行っています。このような背景のもと、『Hotaru』はアナログの新たな可能性を象徴する製品として位置付けられており、デザインと音質の両立を果たした独自の存在感を放っています。

今後も、オーディオテクニカはアナログ体験を大切にし、次世代の音楽ファンやデザイン愛好者に向けて、魅力的な商品を提供し続けることでしょう。デザイン界での受賞は、そのパイオニア精神が如何に認められているかを示す素晴らしい証左です。受賞作品の詳細については、公式サイトで確認できます。